英語の勉強は一体何から始めたらいいの

  

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Q. 英語のレッスンを本格的に始めたいと思いますが、リスニング、リーディング、スピーキング、ライティング…一体何から始めたらいいのか分かりません。効果的にレッスンを行う方法はありますか?

A. 意識するべきことは、勉強法を偏らせないことです。リスニング、リーディング、スピーキング、ライティング、その全てに関連性があり、それらのレベルは、ほぼ比例して向上する傾向にあります。まずは、基本的、且つ、効果的な英語レッスンのプロセスについて注目してみましょう。

ご存知のとおり、英語レベルを向上させるには、英語で溢れている環境に自分を置くのが一番です。英語を話さなければならない、英語を聞き取ることができなければならない、そんな危機的状況が、その人の英語力を向上させます。日本人の少ない土地に海外留学をすると、飛躍的に英語レベルが向上するのが、その証拠ですね。

しかし、海外留学のできる人は非常に限られています。そして残念なことに、「英語」の能力が注目されている現代でも、日本国内に住んでいる限り、日常的に英語を使い続けるシーンというのは、ほとんどないといっても過言ではありません。

英語に触れる回数を増やすことがポイント

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つまり、日本に居ながらも、英語で溢れる環境を作ることが大切なのです。取り入れやすい方法としては、洋楽を聴く、海外ドラマを見る、TwitterなどのSNS英語圏のユーザーをフォローする、英語のラジオやテレビチャンネルをつけておく、などがあり、実践している方も多いのではないでしょうか。しかし、レベルアップの効果を得るには、これだけでは足りません。

インプットとアウトプットのバランスを取ること

なぜならば、これらは全て、受け身となる「インプット(入力)」情報だからです。英語学習者が陥りやすいのが、英語を学んでいるつもりの「インプット地獄」。これは、なんとなく英語を聞いたり、英語の環境に触れることで、あたかも英語を学んだ気になっている、これでは効果的なレベルアップは期待できません。まずは、何かをしながら、なんとなく流れている英語を聞きながすような「ながら聞き」をやめることです。

「インプット(入力)」(リスニング・リーディング)の情報量をキープしつつ、いかに「アウトプット(出力)」(スピーキング・ライティング)へと変換していくか、これが英語レベル向上への鍵です。日本人の英語レベルの低さは、「インプット」が強化されがちな日本の義務教育から生まれているという説もあります。

アウトプットへ変換する具体例としては…

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◇ 洋楽を聴きながら、歌詞を聞き取ったり調べたりして、実際に歌ってみる
SNS上で、英語でつぶやいてみる。また、フォローしているアメリカ圏の人に、英語で返信(リプライ)をしてみる
◇ 海外ドラマでよく出るフレーズや響きを実際に発音してみる

「アウトプット」が難しければ、単に「受け身」だった「ながら聞き」を、自分の脳で噛み砕いていくだけでも、かなりの効果があります。洋楽や目にした英文で意味の分からない文を調べてみる 。海外ドラマは、英語字幕を表示して、何を話しているのかを、きちんと文字で追う。ちょっとした工夫が、あなたの勉強の質を向上させます

「インプット」した単語を、実際に「アウトプット」できるようになったり、自分の言いたいことを表現(アウトプット)するために調べた単語は、記憶に残りやすく、「インプット」時にも的確に聞き取れるようになります。このように、「インプット」と「アウトプット」には深い関連性があり、互いが作用し合って、英語レベルを向上させます。ぜひ、バランスの良い学習を心がけてください。