リスニング力をつけたいけれど、英会話になると聞き取れなくなる

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Q. 一文ずつならば聞き取ることができるのに、長文になった途端に、聞き取れなくなり、内容が理解できなくなってしまいます。どのようにしたら、会話文のような長い文章を聞き取れるようになりますか?

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A. 英語でコミュニケーションを取ることができる人たち全員が、会話文の一言一句を、100%漏らさず聞き取っていると思っていませんか?実は、そんなことありません。聞き取れた単語、時制を意味する語句、前後のつながりから、内容を想像しているケースが多くあります。

まず、なぜ一文ならば聞き取れるのかを考えてみましょう。

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なぜならば、その一文を構成している単語の1つ、もしくは2つを、あなたが聞き取ることができているからです。文章は、複数の語句で構成されています。しかし、実際にその文章の内容を理解するために必要な語句は、一文の中に2つ、3つ程度なのです。例えばこちらの例文を見てみましょう。

I am trying my best to listen to his speech in English intently.

今わたしは、彼の英語のスピーチを確実に聞き取ろうと、一生懸命努力しています。という例文です。全ての単語を聞き取らずとも、“I am trying” で文章が始まることから、現在、何かを努力しているということ、そして”listen”、 “speech”という単語で、スピーチを聴こうとしていることが分かります。

これは、文章が長くなっても同じことが言えます。

Speaking of which, his friend who lost his job said “I mostly feel sad, but a little bit relieved.” at the reunion on December 28th ,

そういえば、失業した彼の友達が、“悲しい気持ちでいっぱいだけれど、ほっとした気持ちも少しあるんだ”って、11月28日の同窓会で言っていた よ。という例文です。この場合、”His friend”、”said”、”feel sad”さえ聞き取ることができれば、彼の友達が悲しい思いをしたと話したんだな、ということが分かります。

もうひとつ、内容を理解するために注目したいポイントは、話し手の表情や、前後の文章です。この例文を、仕事に関する話の最中に、寂しげな表情で同僚が話しているところを想像してください。内容を理解するためには、一言一句、全ての単語を漏らさず聞き取る必要がないことが分かりますね。

聞き取れた単語、その前後の単語、話しての表情や、背景(シーン)から読み取っていく、そんな読解力をつけていきましょう。そのためのレッスンとして、興味のある内容を、オリジナルリスニング教材とすることをおすすめします。

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例えば、好きな役者の出ている映画、ドラマ、または、興味のあるプレゼンテーション(Apple社やゲームの新商品開発、心理学など)がおすすめです。元々知識のある内容の会話は、文章の内容が想像しやすく、且つ、興味のある内容を教材にすることで、楽しみながらの学習が可能です。

まずは、こんなこと言ってるのかなぁ…から始めましょう。聞き取れない!どうしよう…と落ち込まず、聞き取れた内容を膨らめて、文章全体の内容を想像し、導いていくことで、気付けば、想像以上のリスニング力が実感できるはずです!